レッスン方針

ピアノを演奏するという行為は、日常の動作、息を吸う、吐く、歩く、物をつかむ等々と切り離したところで行うものではありません。

ピアノの前に座るとどうしても緊張し、身体が固くなったり、呼吸が浅くなったりしがちですが、そういったときに、日常の動作を思い出しながら、人間の生理にかなった自然な動きを身に付けることで、目の前にある音楽が要求するものを自分なりに表現することができる
ようになります。

身体が自由であって初めて、耳が開き、自分が出している音を判断し、次の音を選ぶことができるのです。

本教室では以上のことを踏まえながら、生徒さんがそれぞれの段階に応じて、自分の力で楽譜を正しく音にし、表現することで音楽の素晴らしさを実感できることを目標に指導しています。

若いピアニストへの手紙 
  ~技術をみがき作品を深く理解するために~   ジャン・ファシナ 著 江原(真形)郊子、栗原詩子訳                音楽之友社

   2016年8月 第13刷 発行